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2020年に某企業から漫画制作業務を受託し、
納品および発表後に企業都合による一方的な契約解除を受けた件について


本件については、当該企業による権利侵害、契約違反の他、当方の職業に対する著しい無理解や侮辱行為があったことを受けて、代理人を通じた係争に至りましたが、現在は形式上の和解に至っており、今後同社に関するあらゆる業務について当方は一切関与するつもりも御座いませんので、ご承知おき下さい。
また、自身が許可を出して運営されている中国bilibiliのチャンネル「水龍敬Official」の配信上にて、 本件について自身が代理人を立てて説明を行ったとするデマが、国内外のSNSや掲示板、動画サイト、まとめ系サイト等を中心に拡散され、数千件を超える甚大な誹謗中傷被害を被りましたが、当該チャンネルの配信アーカイブを取り寄せて専門の翻訳業者に依頼するなどの調査を行った結果、これらは同チャンネルの放送内容を故意に歪曲・捏造した悪質な虚偽であることが判明しております。
実際にはそもそもそのような内容の放送が行われた事実自体がなく、当然に流布された情報も全くの虚偽であり、 自分と当該企業との間に金銭に関するトラブルや二次創作等に関するトラブル、または性表現にまつわるトラブル等は一切存在いたしません。
また同チャンネルは元々非公式のもので、現在も自分はこのチャンネルの管理に直接携わっておらず、「このような配信をしてほしい」などという要請をしたことも過去に一度としてありませんし、 本件係争の仔細について同チャンネル管理者に説明もしておりませんし、 同チャンネルからは一円たりとも金銭的な利益を受けておりません。
同チャンネルは当方のファンによって運営されていた配信チャンネルであり、このような虚偽を拡散されたことは当方のみならず、彼らの善意からの貢献に対する侮辱であると考えており、到底容認できるものではありませんでした。
既にデマの拡散に中心的な役割を果たしたと思われる幾つかの相手に対しては法的措置を採っており、一部の加害者からの謝罪と賠償を受けてはおりますが、現在も係争は続いております。また今後とも、こうした当方の名誉を著しく毀損する虚偽や中傷、なりすまし等を容認するつもりはございません。


2012年に発行した拙作同人誌「東方幻想崩壊弐」およびその他のデマについて


当該同人誌については既に十年以上前の作品になるため、その表現意図について完全に記憶しているわけではありませんが、この作品は当時の「アキバ文化」「ネット文化」を題材としており、「ネットは真実も容易く嘘にされ、嘘が容易く真実になる、極めて真偽の境界線の曖昧な世界である」という趣旨の表現をするため、当時のインターネットで「陰謀論」「プロパガンダ」「疑似科学」などのワードで検索して出てきた文言を無作為に散りばめたページが御座いました。(この作品は極めて実験的要素の強いものになっており、このような様々な仕掛けが作中に散りばめられていたように記憶しています)
同ページではいくつかの歴史的な出来事に触れながらも、「疑似科学」「地球平面説」「死」などの概念を共に列挙しており、これら全ての存在を一概に否定する意図の表現として受け取ると、本文全体から見ても明らかに意味が通らなくなるため、その文脈について誤った解釈がなされることはないだろうと考えた上での表現でした。
僅か数百部頒布されただけの個人出版物の上でのこととはいえ、歴史的に繊細に扱われるべき問題について、誤解を招きかねない軽率な表現を用いたことについては、改めてここに深く反省し陳謝致します。

しかしながら、自分はそのような意図の表現ではないということをこれまで幾度も説明しており、また現在販売中の電子版についても、その表現内容について既に訂正しているにも関わらず、ネット上に違法にスキャンされアップロードされた漫画の一部分のみを切り抜いて、あたかも自身が歴史修正的な意図を持ってそのような表現を行ったかのように断定する文脈で強く誹謗されるということを既に十年近くも繰り返されており、現在もそのことに耐え難い心理的苦痛を被っております。
また同様に、当事者の意図や当時の文脈を無視した悪意ある切り抜きによって、自身があたかも企業のアナウンスメントした規約に文句をつけたり、特定のタレントにセクハラを行ったかのようなデマも流布されましたが、これらはいずれも事実と全く異なる印象操作に過ぎず、自身がそのような趣旨の発言を過去に行ったことは一度もございません。
もし、貴方がたの愛好するコンテンツのクリエイターやタレント個人が、過去の発言やデマ、または悪意ある解釈を根拠に十数年単位で同じような中傷を何千何万という人間から繰り返し受け続けたとしても、貴方がたはそれを法的、道徳的に全く問題がないと感じるのでしょうか?

今日、それら全てがデマであることを証明することは、もはや悪魔の証明じみた困難さを伴うものでありますが、なにより他ならぬ自分自身が、今なお悪質なデマや曲解によって不当に名誉を貶められ、あたかも被害者と加害者を入れ替えるような悪意ある風説によってその尊厳を著しく傷つけられてきた当事者であり、そうした被害を受け続けることの心理的苦痛を何よりも理解しておりますし、当然ながら過去の凄惨な出来事の被害者を貶めるような修正主義もまた、断固として容認するつもりはありません。
デマを拡散し誹謗中傷を投げかけてきた何人かに対して自分は訴訟を起こしましたが、いざ訴訟となると彼らはみな一様に、ネットで聞き齧った情報を鵜呑みにして繰り返し自己の正当性を訴えました。情報ソースの正確性にも、自身の言動の行き過ぎにも無関心なまま、裁判で負けて賠償金を支払うその瞬間まで、彼らはネットの世界で得た知識が社会の全てだと盲信し続けているのです。誰一人として法的社会的な責任を負うことなく、匿名で出鱈目を開陳できるような場の情報にいかほどの信憑性があるというのでしょう。本当は、ネットユーザーに陰謀論者でない者など一人もいないのかもしれません。


クライアントおよび消費者の皆様へ


自身は、今日まで常に漫画家として、イラストレーターとしての職責に誠実に向き合い、クライアント企業の皆様の要望に真摯に応えるべく努めてきたことを自負しておりますとともに、本邦におけるコンテンツとそれらを生み出す技術や能力を不当に軽視し、クリエイターの価値と尊厳を踏み躙るような態度を、これからも容認することはありえません。
クリエイターをサンドバッグか奴隷のように扱い、その労力と技術にまるで対価を払おうともせず、一度交わした約束事や言動にも何一つ責任を負わず、安全圏から一方的に立場の弱い人間をジャッジし、作品や技術の巧拙とは無関係に、フリーランスの権利をあって無きがごとく扱うような、およそ創作に対する敬意の欠片も見られないような価値観に、本邦を代表するコンテンツ企業や消費者、同業者達までもが少なからず同調的な態度を示している業界の現状について、自分は強く失望し遺憾に思っております。
自身も含めたクリエイターは一個の人間であり、人格があり、尊厳があります。人生があり、家族と過ごす時間があり、肉体的精神的な平穏を不当に脅かされず暮らす権利があります。たとえ何者であっても、遊び半分でそれらを悪戯に踏み躙られるべきではないと自分は考えます。画面の向こうに、メールの先に、同じ人間がいるということをどうか理解して下さい。 法的社会的責任を負わず、反撃や反論の来ない安全圏から、あるいは他者の作り上げた看板や威を借りた強い立場から、友人知人には到底投げかけないであろう無責任かつ悪意に満ちた放言を投げかけたり、その人生の価値を著しく軽視し毀損するような言動を行ったり、またはそのような言説に同調したりすることの愚かしさに、どうか気付いて下さい。
漫画家の平均寿命は短いとされています。手塚、石ノ森両氏は還暦で早世されております。成年漫画家の平均寿命は53歳前後などという統計もあるそうです。健康寿命となれば尚のことでしょう。自身もかねてから申し上げている通り少なからず心身を患っており、日によっては目を開けることも、立って歩くことさえ出来ないこともあります。誰も彼もがいつまでも五体満足ではありません。ましてや一個の作品に要求される技術水準、かかる労力は日に日に大きくなっており、一方で支払われる報酬は年々目減りしています。そんな中で、それでも消費者達のためにと、雇用関係や労働法規によってさえ守られていない一人一人のクリエイターが、より良い作品を作るために人生の貴重な時間を割いていることを理解し、その大切な時間を利己的な目的のために違法または不当な手段で簒奪されたり踏み躙られたりすることの耐えがたい苦痛に、どうか少しでも寄り添って下さい。

作品の好悪巧拙について幾ら語るのも構いません。趣味嗜好に合わないと断ぜられるのも表現者ならば当然です。しかし、表現することそれ自体、ひいては職業そのものをまるで無価値なもののように扱われて、平然としていられる表現者が自分には信じられません。クリエイターとして以前に、一人のファンとしても、優れた技術と豊かな表現を生み出せるはずの皆様が、その価値を著しく不誠実な相手に不当に貶められるままにされている現状をひどく苦痛に思いますし、ひいては善意からコンテンツを応援して下さっている消費者の皆様に対する背信行為のようにも感じられてなりません。

最低限、人として信頼の出来る企業や消費者の皆様と、今後とも互いを一個の人格として尊重できる誠実な関係を築いていけることを、心より願っております。
何卒よろしくお願い申し上げます。

2023 水龍敬


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